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ゆービィには喋らせたくなかったんでこういう回答にしてみた。 どうかな? (2008-12-09 13 42 24) スキンの出来に関心した (2008-12-09 16 20 36) 見事な仕事だと関心するがどこにもおかしい所はない (2008-12-09 18 43 39) 「[ゆかりん]クソババア!!×10って、きもけーねがいってた」をやらせていただきました。 紫と連携を取るかのようにきもけーねを追加してくれるとありがたいです。 (2008-12-10 00 23 38) これで一応今回のコマンドを処理できる形になったよ!! (2008-12-10 11 37 38) >(2008-12-10 00 23 38) ではいただきます (2008-12-10 12 32 45) 作ったけどかなり容量を食ってしまう・・・ (2008-12-10 14 27 03) こーりんと神奈子は解放でおk? (2008-12-10 18 01 23) いいと思うよ 39まいめのおいも食べてみたけどえーき様はこういう使い方でいいのかな? (2008-12-10 18 34 01) いいんじゃない?ついでにスキン追加しちゃっても (2008-12-10 18 36 32) 鍵山雛についてですが、 33枚目「厄神(ゴット)・スラッシュ・タイフーン」と 37枚目「超厄神(超電磁)・スピン」 と2かい登場していて、STARTにで3回目の登場を果たしているので スキン入りしてもいいと思いますが、皆さんはどう思いますか? (2008-12-10 21 28 31) いいんじゃないでしょうか 橙も何度か出てる気もするけど (2008-12-10 21 36 59) >(2008-12-10 21 28 31) では差し替え頼みます (2008-12-10 22 19 33) 何度かでてるんだけど直接の入力がないことにはね・・・ 一応そういうルールみたいだし。なんだかんだで次のコマンド解放は近いな。 解放したらすぐ橙を打ちこんどくか (2008-12-10 22 57 24) 関連したワードでもいいような? まあそこらへんは編者の気分しだいなんだろうけど (2008-12-11 00 06 43) あと二つなわけだがなんて答えたらいいか真剣にわからん・・・ (2008-12-11 00 32 25) 正確な解答でなくてもいいなら編集できるだろうけどいいのかな? 例:にとり「ここできくことじゃないかな…うつほちゃんもこまってるよ… パソコン屋の店員に聞いたほうが正確だよ。答えられなくてごめんね」 パチェ「白紙の巻物の間違いじゃないわよね?」 こんな感じで (2008-12-11 00 59 51) 最初白紙の巻物かと思ったけど違うんだよね。 それでいいかな・・・ (2008-12-11 01 11 08) とりあえず@2つだし、明日コマンド開放にするかい? また21~22時ぐらいで (2008-12-11 01 39 00) というわけで、 [パチェ]白紙の書 (2008-12-07 22 25 12 [にとり]予算15000円でグラボ今から買い換えるとしたら何がいい?(2008-12-07 22 23 45) 以上2点を編集してみたけど、こんな感じでいいのかな? (2008-12-11 01 40 19) ぶち込んでいつでも開放できる下準備はできましたぜ (2008-12-11 02 15 19) 編集乙です。じゃあ明日の21~22時位を予定にしときましょ。 その時解放できる人がやっちゃってくださいな。でもまた30分くらいで〆ることになりそうw (2008-12-11 02 20 58) 明日・・・?STARTには今日の日付になってるが? (2008-12-11 20 42 58) 今日だろう (2008-12-11 20 49 57) 今日でおk (2008-12-11 20 50 27) 21時になった (2008-12-11 21 03 03) ではいってみますか (2008-12-11 21 05 07) 凄い勢いで伸びていくな… (2008-12-11 21 17 13) 早く〆らないと大変なことになるかも (2008-12-11 21 20 01) こりゃだめだ25分で〆ましょ (2008-12-11 21 20 43) コマンド終了しといた (2008-12-11 21 28 20) なんだこりゃあ・・・たまげたなあ (2008-12-11 21 49 27) 存分に参られい (2008-12-11 22 00 08) では一句読みあげます~ってやつ先やられちゃったか~ (2008-12-11 22 32 52) あ、やるならどうぞ変えてくださいな EXルーミアやるんで (2008-12-11 22 36 08) 下にえーりんと神奈子追加させてください せっかく編集したんで (2008-12-11 22 37 03) 永琳に関するコマンドが二つあるけど解放でいいのかな? (2008-12-11 23 02 11) いいと思うよ ルーミアも「そーなのかー」とこれで解放 (2008-12-11 23 04 33) ぬくりあを編集した人へ. あれはVIPのRPGツクールスレが元ネタです. 俺は編集技術無いんでよろしく. (2008-12-12 12 01 40) あえて言おう、ここは正確な答えを期待する場所でないと (2008-12-12 15 48 32) 部分編集の奴をチュートリアルのテンプレに入れてみたり 不都合があれば消してください (2008-12-12 22 41 51) ぶっちゃけガンダム系とかさっぱり元ネタがわからない (2008-12-12 22 46 55) 部分編集について勝手に説明を加えちゃいました チュートリアル画面の雰囲気に合わないようなら戻しておいてください (2008-12-12 23 08 39) スキン設定はもっと分かりやすく説明する必要があるんじゃない・・・?どうすんの?橙だらけじゃん。 (2008-12-12 23 46 39) 「だいだい」関連ならみかん星人やオレンジ(旧作キャラ)に答えさせることも可能 (2008-12-13 00 24 16) レミリアは解放していいんじゃね れみりあうーとかあったわけだし (2008-12-13 00 38 29) レミリアはガ板でうーうーしかいってないから まともに回答させるのはかなり違和感があるw (2008-12-13 02 10 40) スキンは職人の気分も要素の一つだから条件満たしたとおもったら 勝手に作って追加しちゃっていいんじゃない? (2008-12-13 02 13 11) 賛否両論になっちゃうけどあんまりスキン増やすと 「うつほ」といっしょじゃなくなる気もするけどどうなんだろう・・・ (2008-12-13 09 23 06) 一応キーワードで開放されるのもあるらしいけど・・・あったっけ? (2008-12-13 11 19 46) レミリア自身にこれからは普通にしゃべるとか言わせれば良いんじゃない? (2008-12-13 11 49 24) そういやコマンドのちぇんが消えてたけどこれはだいだいがあったから消したのかい? (2008-12-13 12 59 25) 以前と似たようなの打たれてもなあ・・・ネタ切れ感がある (2008-12-13 13 37 42) それをなんとかするのがいいんじゃあないか (2008-12-13 13 42 02) おおストームブリンガーが消えていたようです 失礼失礼 (2008-12-13 14 19 39) 投稿した後に予約があることに気づいたΣ (゚Д゚;) [映姫]裁判員制度 (2008-12-11 21 09 47)の投稿内容消してきますorz (予約に書き込んだ人ではないため) (2008-12-13 14 59 23) どろろのうつほとおりんに泣いた それに比べてこっちのおりんは・・・あと過去ログ整理しときました レミリアスキンは個人的にいらないかな~さくやさんがいるし。 ゆっくり設定では基本的にうーうーしか言わないんでしょ? (2008-12-14 23 03 13) レミリアは確かに基本はうーうーでしゃべらないことが多いが 子供っぽい口調でしゃべるのも時々見る。しゃべっても不自然ではないと思うが (2008-12-14 23 12 43) どろろのうつほでガチでないた ちょっとメディスンスキン作ってきます (2008-12-14 23 35 25) レミリア・フラン共に愚痴るときは普通に喋ってたが… 30まいめ「うーうー」のコマンドでも素だった (2008-12-15 00 25 03) 立ち上げ主の意見が聞きたい (2008-12-15 00 28 11) 何かたくらんでそうな邪悪な顔になるときは、かなりの毒舌になるしね>レミリア いつもの笑顔以外の表情なら普通にしゃべってても問題ない気もする。 うー!うー!って言ってるおなじみのAAと異なるAAをベースにすればそれほどの違和感はないかも。 ゲラゲラ笑うノーマルうどんげにしても、普通にしゃべるときもあるし。 (2008-12-15 00 54 46) じゃあ数パターン用意するということでいいですか? あとメディスンスキンは追加していいですか?前に入力されてるんですが (2008-12-15 00 58 01) スイマセン、↑↑の発言は立ち上げ主じゃないです。 ただの個人的な意見なので聞き流して (2008-12-15 01 01 46) 立ち上げ主だけど、レミリアについてかな? 何でもいいと思うよ。ただうーうー言うだけのだったり、カリスマ性あふれるようなのだったり、語尾に「うー!!」とかつけるだけだったり。 やったもん勝ち精神は嫌いじゃないけど、喧嘩にならないように話しあって決めるといいです (2008-12-15 15 17 01) じゃあレミリアに関しては(2008-12-15 00 58 01)でいいですか? あとケロちゃんスキン用意しときます。 (2008-12-15 16 44 27) 一応、一部では「ぎゃおーたーべちゃうぞー」というのもあったから俺は普通に開放してもいいと思います・・・。 (2008-12-15 16 56 06) 色々と忙しい時期ですので次のエピソードは年明けて落ち着いたらの予定です (2008-12-16 03 44 31) 一応1~25まいめに折りたたみプラグインを導入してみました。 どうでしょうか? よければ26~にも導入します。 (2008-12-17 11 07 31) これはいいですね~乙です。あと何枚たまるんだ・・・ (2008-12-17 12 24 12) もう一つのパターンもやってみます。 これは折り畳みがもっと綺麗に見えるんですが展開時のフォントが・・・ (2008-12-17 12 29 59) うつほのおもいでに折りたたみスキン導入しました 多少は使いやすくなったかな・・・ それぞれのページのAAに飛べるようにしますか? (2008-12-17 17 09 07) そこまではやらなくていいんじゃない?今のままでいいと思う。 (2008-12-17 17 39 04) 一つ残ってるんですが誰かやってくれませんか? まったくみたことないのでさっぱりわかりません・・・ (2008-12-17 17 40 19) 一応やります・・・ しっかしすごい内容だな (2008-12-17 17 56 32) うつほのなかまたちのフォーマットを変更してみました。 (2008-12-17 19 52 30) 今日なのかー (2008-12-17 20 43 23) やれやれ…またしてもヲタ有利の夜中近くの時間帯ですか (2008-12-17 20 46 54) コマンド管理できる人いれば昼間でもいいんだがな (2008-12-17 21 07 58) というより昼間だと逆にN(ry (2008-12-17 21 13 31) 解放よろしく! (2008-12-17 22 00 38) 10時だー!!! (2008-12-17 22 02 19) へえ・・・一人で10も20も入力してる奴がいるな 秒単位で入力してるからツールでも使ってるのかな? そういうのどんどん無視していくからねー (2008-12-17 22 18 14) いやいや荒らしができる原因にになるから そういう問題発言しないほうが良いぞ まあ何個も入力されたら迷惑だけどな (2008-12-17 22 24 08) はい、締め切り!!締め切り!! (2008-12-17 22 30 37) 今回も沢山溜まったな (2008-12-17 22 32 49) ↑4 時間内に何度も打ってもいいが、ツール使用は迷惑だよな (2008-12-17 22 35 48) (2008-12-17 22 03 04) の書き込みで 改行ミス?(一行目で改行されている)があるようです。 (2008-12-17 22 40 27) 次回の開放時間、19~20時ぐらいにしようか。 感想、意見の方でも「また夜かよ」って意見何件かあったし。 それと、開放する時は1日前予告にしよう。じゃないとたまたま1日見忘れてた 人が入力できなかった、みたいな悲劇起きないと思うし (2008-12-17 22 51 05) メディ解放ならずか、残念 (2008-12-17 22 53 29) 部分編集を入れるときに 複数行になっているコマンドはそのまま写してやったほうがよろしいのでしょうか。 それとも「(ry」できればよろしいのでしょうか。 (編集するわけではないのですが、参考までに聞いておこうかと思いまして・・・。) (2008-12-17 23 20 28) 俺は複数行で|の部分を延ばしたけど (2008-12-17 23 57 56) いやいや手伝ってくれ・・・マジで最近ネタが枯渇気味 (2008-12-18 01 03 01) 文章書くのが苦手なんでイレギュラーな編集が多くなりがちだな俺 (2008-12-18 03 05 36) 真面目に回答する必要ないと思うが そういうのを質問者は望んで無いだろうし (2008-12-18 09 45 51) 裁判員制度を予約していたものです。 私の方は満足なのであれで一応編集終了としておきます。 (2008-12-19 19 20 10) 最新のinfoが「たまったワードの編集が終わりました」のままでしたので、修正しておきました。 (2008-12-19 21 27 03) STARTの編集したやつなんで消えてんの? (2008-12-19 23 21 39) あら・・・・本当です・・・。もしかして保存したときにばぐったのでしょうか・・・。そちらも修正してみます。 (2008-12-19 23 24 15) 編集履歴(バックアップ)を頼りに修正しました。 見落としがあったら教えてください。 (2008-12-19 23 44 25) 連レスすみません。 どうやら保存ボタンのバグではなく、サイズオーバー(50kbを上回っている)によるものだったようです・・・。 (2008-12-19 23 46 12) 修復完了 (2008-12-19 23 51 03) わざわざすみません。ありがとうございました。 (2008-12-19 23 53 41) [天子]46まいめ(ryのお燐のセリフ変じゃね?直していいですか? (2008-12-20 17 33 16) 気づいたのあったらよろしくです (2008-12-20 22 10 31) 最近植物ネタ増えたな (2008-12-21 01 28 03) ありゃりゃ、編集できない… これじゃ修正しようがないね (2008-12-21 09 09 36) レミリアの編集方法ですがとりあえず意見をいくらか入れて 仮としてスキンを入れてみました また別にこうすればいいなどあれば修正よろしく (2008-12-21 19 02 54) いいと思いますよ こんだけ用意すりゃ文句もでないでしょ (2008-12-22 00 59 55) かいはつしつを覗かなくても予約状況がわかるように、 STARTページで編集待ちになっているワードへ、予約状況表示用のメモを付けてみました。 このメモは編集時に「予約状況:&memox~」の行を消せば外せます。 AAは思い付かないが元ネタはわかる場合などにも利用できるかと。 不要でしたら元に戻します。 (2008-12-22 22 39 30) ほかに動いている人がいるみたいだけどSTART更新しました 不具合あれば元に戻してください (2008-12-23 17 08 33) 予約リストをSTARTに持っていったら 誤認されずに済むと思ったけど今度はコメント入力と間違える奴が出てくる予感 (2008-12-23 21 58 45) よくわからん書き込みがすでにあるのだが デフォルトの文章考えるべきだな 「予約します」とかさ コマンドの説明なら[お燐]コマンドの後に説明を書くとか (2008-12-23 23 36 36) アリスはこのまま親不孝していいものなのか・・ 見る人はネタとして見てくれてるのかな。個人的に適当なとこで仲直り してもらいたい所だな・・・ (2008-12-24 01 02 32) 「[アリス]親撃退用スペカ~」は予約されていると考えていいのだろうか それとも単なる入力ミス? (2008-12-24 22 07 47) たぶんミス 何かあるならやってくれ 俺には超親不孝ものしか浮かばない (2008-12-24 22 12 24) wikiクリスマスTOPを見るとゆっくりありすにはサドデレの可能性が見えてきた・・かな? (2008-12-24 22 14 41) STARTにいたずら書きしてる奴が出てきたぞ どうすんだこれ (2008-12-25 12 44 28) 穣子のスキン、おおまかな形はできたけど、紹介文やミニ静葉の配置をどうしたらいいものか… (既存のを切り貼りするだけな人の限界) ttp //meiring55.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/uploader/src/meiring0226.txt (メモ帳などで見てください。このような形での提出がまずい場合はこのコメを消します) (2008-12-25 12 45 12) 個人的には右向きの2をデフォルト設定にしたいところ (2008-12-25 15 24 25) 全然スペカ関係なくなってしまった・・・ 誰か考えて・・・ (2008-12-25 16 22 42) 別にスペカは弾幕とかに限定されてるわけじゃないって神主が言ってた だから適当にスペカっぽい名前を冒頭に書けばいいんじゃないの (2008-12-25 16 57 36) 粒と波の教会って脱字か? (2008-12-25 20 45 24) 誤字じゃないの? (2008-12-25 20 47 51) 一応穣子スキン、それっぽいのが出来たので対応しそうなコマンド予約しました。 br()(2008-12-25 15 24 25) を参考に右向きを使います (2008-12-25 23 02 59) ログ保管庫にも脱字結構あった (2008-12-25 23 37 49) 今スタートに出てるやつら全く浮かばない・・ 誰か・・・ (2008-12-27 15 42 10) なんとか年越す前には終わしたいな (2008-12-28 00 48 03) 穣子スキン追加しました。紹介文調整とかありましたらよろしくお願いします (2008-12-29 17 04 38) 旧魔理沙はスキン導入するべきだと思う? それともこのままたまに出てくるだけでいい? (2008-12-30 03 20 45) 独立した一つのスキンじゃなくて、魔理沙のスキンのひとつにさせればいいのでは (2008-12-30 08 40 30) 疲れた~そろそろってかやっと終わる・・・ で、次はいつ解放にしますかね。エピソードがいつなのかにもよりますか。 一応年明けと言ってましたが (2008-12-30 15 53 49) (いつくるかわからないけど)エピソードが書かれるまでお休みでもいいんじゃないかな… せっかくひと段落ついたみたいだし、開放されたらまた膨大な量のコマンドがくるだろうし。 うつほも休みたいだろうさ (2008-12-30 16 48 45) ラストいただきました (2008-12-30 16 54 56) エピソード待ちってのも待たれるのも負担大きいから適当にやってりゃいいのでは? (2008-12-30 22 30 00) (2008-12-30 16 54 56)乙です。 でも三十分開けただけで十三日かかる量のコマンドが来るんだぜ・・・ 次は少なめに50個位にとどめてほしいな・・・でこまめに解放していきたい (2008-12-30 22 42 24) IP監視で一人三つぐらいとか? それはそれで面倒か (2008-12-30 23 09 51) 予告期間を長めに取って、開放時間を短く(10分とか)。 余り短くすると「入力できなかったー」っていう人もでるだろうけど10分あれば混み合ってても1回くらいは入力できるはず… 試す価値はあると思う、こまめに開放する準備として (2008-12-30 23 14 46) トップ一番上で5日くらい宣伝すれば? こまめな開放のほうが面白いしね あと「一人であまりたくさん入れすぎるのはやめようね!」とか注意喚起くらいしてもいいのでは (2008-12-30 23 21 27) うーんしかし手持無沙汰ってのもなんだから 明日ほんの少しだけ解放したい気もする (2008-12-30 23 23 20) じゃあ実施してみる?提示された方法で (2008-12-30 23 30 02) 利用者の意見も聞いてみるべきかな? こまめな解放のほうがいいか一度にガッとやっちゃうべきか (2008-12-30 23 34 13) 「大晦日スペシャル:利用者の意見を聞いてみよう!」とかいう感じでSTARTの入力欄を、 意見(「こまめに開放」がいいか、「一気にガッと」がいいか)を聞くために開放するとか。 (もちろんその時通常コマンドを入力する人はスルー) (2008-12-30 23 40 04) 良いですね~大討論会。私は賛成っす。 (2008-12-30 23 49 14) ところで聞きたいのだが俺はほとんどコマンドの説明をキャラにさせずにネタに走ることが多いのだが これっていいんだろうか?あくまで説明主体の方がいいのかな? (2008-12-30 23 56 39) 俺も似たようなもんですがまあいいんじゃないでしょうか? (2008-12-31 00 00 35) いや、入力者もwiki的な回答は求めてないしいいと思う。 それも討論で聞いてみたら? (2008-12-31 00 03 02) ログ保管庫にコマンド欄を置くというのは動でしょうか。 なんといいますか・・・送られた荷物を倉庫に送るのではなく、荷物を倉庫に送るというような感じです。 ・・・・という意見を出そうとしていましたが、そちらも編集者に負担がかかりそうなのでためらっていました。 いうべき場所を間違っていたならすみません。 (2008-12-31 00 10 26) まあ本来ならいいとは思うんだが・・・ 恐らく編集してるの二桁もいないんじゃ 俺は今日は所用で参加しなかったけどそれでもIP三種類ぐらいとか かなり少ないようなんで分割しても意味がないと (2008-12-31 00 16 18) まあ4~5人がせいぜいってところだよな・・・ (2008-12-31 00 18 13) すみません。上のたとえ、思いっきり書き間違えていました。 「送られた荷物を倉庫に運ぶのではなく、荷物を倉庫に直接おくる」 です。 (2008-12-31 00 22 21) とりあえずスタート画面を変更してもいいでしょうか? (2008-12-31 00 25 50) いけない・・・!部分編集のタグが残ってることを悟られら・・・! (2008-12-31 00 30 45) クリムゾン乙 (2008-12-31 00 36 41) 不服ですか? (2008-12-31 00 41 35) とりあえず開いてみました (2008-12-31 01 11 56) この時期ってみんな実家に帰っててPC使えなかったりすんのかな・・・ (2008-12-31 01 24 33) 人にもよるとしか言えねぇ (2008-12-31 01 27 34) ログ保管庫にコマンド欄いてもいいと思うよ 今度やってみましょうか (2008-12-31 01 40 21) こいしのスキンを作ってみたので入れてみる (2009-01-02 00 37 55) 一番最後にちょうどいいコマンドきてるけど、メディスンのスキン作ってる人、見てるかな? (2009-01-02 12 09 31) じゃあせっかくなんで予約しときます。これで解放か (2009-01-02 12 11 19) 量的にはちょうどいい気もするたまり具合だな・・・ これならこまめに開放できる (2009-01-02 12 14 36) それでは、保管庫からいくつかSTARTへもって行きますね。 部分編集のほうもつけておきます。 (2009-01-02 12 19 35) もう次の開放予告しとかないとな。早い早い (2009-01-02 21 38 39) さて、追い討ちをかけるか (2009-01-02 22 21 34) 次の解放いつにする? (2009-01-02 22 45 16) 明日か明後日でも別にかまわんよ (2009-01-02 22 57 12) 明日の同じ時間にやってみる? (2009-01-02 23 05 58) 予約しといたんですが・・・ (2009-01-03 00 55 21) >(2009-01-03 00 55 21) ゴメンゴメンwwネタがあるなら替えてもらってかまわんよ。 (2009-01-03 01 25 48) あー…START整理時に予約ありって打たなかったのか…START編集者さん。 (2009-01-03 01 25 48)さん、そう思うなら消していこうよ…そのための予約なんだからさ (2009-01-03 07 55 43) ネタってか関連ワードとしてメディスキンを追加しときたかったんで 編集します (2009-01-03 10 32 54) これで今回分片付いたけど次はどうしますかい? 後、うつほのおもいでの頭はcontents(見出し)とregion(折りたたみ)のどっちかにしたほうがいいような (2009-01-03 17 55 06) 明日かあさってにしますか>開放 contentsを消しましょうかね (2009-01-03 18 00 10) regionも今のままだと縦に長くなるから 新フォーマットにあわせたほうがいい? (2009-01-03 18 11 44) それだと全ての回答に見出しをつけないといけなくなって莫大な労力がいる (2009-01-03 18 52 42) 見出しは省いてもまあいいんじゃね? (2009-01-03 19 58 53) 実際にやってみたら表示がおかしくなってるんだけど 他の人もおなじ感じですか? (2009-01-03 21 04 32) とりあえず戻してみました (2009-01-03 21 10 55) 明日の一時でどう?そんな意見があった (2009-01-03 22 09 44) 13時なのか1時なのか (2009-01-03 22 45 42) 13時でしょ (2009-01-03 23 14 26)
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「なぜ・・・何故そんなこというの!!」 いきなり豹変した私の態度に驚きを隠せない唯。 「唯の気持ちは分かってる!好きだなんて言わないで!余計・・・惨めになるじゃない・・・」 唯に向かって一気に私の気持ちを捲くし立てると抑えていた感情が爆発して涙が溢れた。 脅してるからって唯がそこまでする必要はないのに、嘘で言われるくらいなら嫌いだと言われた方がマシだわ・・・。 「のどかちゃん・・・」 「触らないで!」 唯の手を払いのける、自分でも支離滅裂なのは分かっているでも抑えきれない。 ぎゅっっ! 不意に唯が私を抱きしめた。 「さわらな・・・」 「嫌わないで!!」 えっ!? 嫌わないでって・・・。 嫌っているのは唯でしょ、ひどいことをしてる私に・・・。 「嫌わないで、許してくれるなら私なんでもするから。だから私のことを嫌わないで!!」 顔を上げると顔中をぐしゃぐしゃにして泣く唯の顔が目の前にあった。 どうして私が唯を嫌いになるの・・・そんなことありえないのに。 「ごめんね・・・私が突き飛ばしたから、だから・・・怒ったんだよね、私の事嫌いになっちゃったんだよね」 鼻をすすりながらたどたどしく唯が話す。 「びっ・・・びっくりして手が動いちゃったの、すごくうれしかったの・・・に・・・でもそれで私が和・・・ちゃんを傷つけたから・・・ それに私が好きって言ったからおこ・・・怒ったんだよね迷惑なのは分かってるけど・・・もう好きって言わないから、 私に出来ることなら何でもするから嫌わないで!・・・ううん、私の事は嫌ってもいいから死んじゃいやだ!お願い!のどかちゃん・・・」 私はやっと理解した、『勘違い』それもまるっきり逆の!! 唯が好きだと言ってくれたのは本当だったんだ、勝手に勘違いして思い込んで・・・。 そんな勘違いした私に言われた「嫌い」って言葉と「死ぬ」って言葉を唯は信じてしまっていたんだ・・・。 「唯・・・ごめんね、本当にごめんね!」 ぎゅっと唯を抱きしめる。 「・・・のどかちゃん?」 「嫌いになんてなってないよ全部私の勘違いだからごめんね唯!・・・嫌いって言ったのも死ぬって言ったのも全部嘘なの!」 「・・・嘘?」 「うん、私が勝手に唯に拒絶されたと思い込んでただけなの。それで、その・・・それが悔しくて嘘をついちゃったの・・・ごめんなさい」 ぽろぽろと涙が溢れる、そんな私の頭を唯が優しく撫でてくれた。 「ううん、私が悪いの。和ちゃんは何にも悪くないの!」 「唯・・・」 「私が和ちゃんを傷つけたから、だから私が悪いの!和ちゃんは悪くないの!」 「唯・・・ありがとう、ごめんね大好きだよ」 「私も、あっ・・・の、のどかちゃん・・・好きって言っても怒らない?」 「うん、唯から好きって聞きたい、いっぱいいっぱい聞きたい!」 「えへへ、私も和ちゃんが好き!だーいすき!」 ぎゅうっ。 私の勘違いで大きなまわり道をしてしまったが、今やっと唯と一つになれた事がうれしかった。 「唯、本当にごめんね、ひどいことして。痛かったでしょ?」 「ううん・・・私もごめんね、痛くてびっくりして泣いちゃったりして、でも和ちゃんだからうれしかったの、本当だよ。それに・・・んと・・・ちい・・・欲・・・」 「ん?なぁに、聞こえない?」 「その・・・和ちゃんに触られてるとすごく気持ちいいの・・・だからまたして欲しいの・・・」 顔を真っ赤にしながら私を恥ずかしそうに見つめてきた。 そのまま唇を重ね、その日はくたくたになるほど愛し合った。 3日目- 昨日の疲れはあったけれどいつもより早めの時間に学校に着く、昨日サボって帰った分の雑務があるからだ。 「和さん」 下駄箱で憂ちゃんに呼び止められ、真剣な表情で人気がないところへ促された・・・もしかして。 「和さん・・・」 まさか唯・・・。 「お姉ちゃんをよろしくお願いします!!」 ぺこりと頭を下げる憂ちゃん・・・えぇ!? 「あの・・・憂ちゃん・・・」 「お姉ちゃんから全部聞きました」 ゆいー!あーーーっ・・・。 「でも、和さんだから許すんですよ!それに次にお姉ちゃんを泣かしたら・・・絶対許さないですよ?」 目が怖い・・・この子絶対本気だ・・・。 「うん、これからは絶対唯を泣かせたりしません、約束します!」 憂ちゃんは、私の返事を聞いて納得してくれたのかクスッと笑った。 「でも、よかった。お姉ちゃんずっと和さんのこと好きだったから」 「えっ?」 「お姉ちゃんから聞かなかったんですか?幼稚園のころからずーっと好きだったって」 ええっー! 「私なんて、和さんのお嫁さんになる!って何度聞かされたことか・・・」 そんな事、私は言われた事ない・・・いや、そう言えば子供のころ何度かお嫁さんにしてねって言われた覚えが・・・。 「あれって本気だったんだ・・・」 「もぅ、和さんだってお姉ちゃんの性格十分知ってるでしょ?」 ちょっとふくれっつらで指摘された。 確かに、あの子は思った事をそのまま口にするから・・・。 「!」 「どうしました?」 唯にそっくりのキョトンとした仕草で聞いてくる。 「憂ちゃんがきてるってことは、唯ももうきてるの!?」 「ええ、今日は朝練だからって・・・」 憂ちゃんの返事もそこそこに音楽準備室を目指す。 バタン!! 息を切らせて軽音部の部室の扉をくぐると・・・。 「おっ、唯!だんな様のお迎えだぞ!」 ニヤニヤとからかうように(間違いなくからかってるけど)話しかける律・・・。 「和ちゃんおめでとう~」 満面の笑みを湛えて祝福する紬・・・。 「そっ、その・・・おめでとう・・・」 何故か真っ赤になっている澪・・・。 「えっと・・・そ・・・その、お幸せに!」 こちらも真っ赤な顔の梓ちゃん・・・。 「えへへ~」 唯がテレつつも私の腕にしがみついてきた。 「ゆ・・・唯・・・」 「なぁに?和ちゃん?」 「だっ、誰にどこまで話した!?」 「えっと、まだ憂と律ちゃん、澪ちゃん、紬ちゃん、あずにゃんだけだよ」 どうして?って顔をしながら答える唯。 「でっ、ど・・・どこまで?」 そう聞いておきながら、真っ赤な顔でテレテレしまくる唯と四人の顔を見て私はすべてを悟っていた。 「ゆいーーー!!もう他の人に絶対喋っちゃだめだからね!!」 「えーーーっ!クラスのみんなにお祝いして貰おうと思ってたのにぃ!」 「お願い!それだけはお願いだから勘弁して!!」 真っ赤な顔だらけの中で、一番真っ赤な顔をして叫ぶ私だった。 【エピローグ】 私が恐れていた最悪の事態はなんとか回避された。 唯は約束通り憂ちゃんと軽音部メンバー以外に私達の関係を話すことはなく、私もやっと日常の日々を取り戻していた。 ただ、日常といっても今までの空虚な日常ではなく私の横には唯が居てくれた。 それに心強い仲間も出来た。 「でっ、ど・・・どこまで?」 そう聞いておきながら、真っ赤な顔でテレテレしまくる唯と四人の顔を見て私はすべてを悟っていた。 「ゆいーーー!!もう他の人に絶対喋っちゃだめだからね!!」 「えーーーっ!クラスのみんなにお祝いして貰おうと思ってたのにぃ!」 「お願い!それだけはお願いだから勘弁して!!」 真っ赤な顔で懇願する私に渋々といった感じで唯は了承した。 「まぁ、なんにしても良かったよな」 「うん、良かったね唯、和!」 「先輩、良かったですね!」 「うふふ、おしあわせに!」 軽音部のメンバーが再度お祝いの言葉をくれた。 「えへへ、ありがと~」 「みんな、ありがとう」 唯と二人で感謝の言葉を返した。 本当に感謝していた、普通ならこんなに暖かい反応は返ってこないだろう。 軽音部のメンバーと憂ちゃんに、もう一度心の中で感謝した。 「そっかーでもこれから先は二人に見せ付けられることになるのか・・・」 別に見せ付けるつもりはないが・・・多分そうなってしまうのかな。 今でさえうれしそうに唯が私の腕に絡まっているし・・・。 「うふふ、うらやましい限りね」 そう言う紬だが羨ましそうに見ている風には見えず、どちらかと言うと鑑賞されてるような気がする・・・。 「悔しいからこっちも見せ付けてやろうぜ、澪」 そう言った瞬間、律は隣に座る澪を引き寄せて・・・。 「んんっ!?」 もがく澪を押さえ込んで長々と唇を重ねる律。 「あらあらまぁまぁ♪」 うれしそうにそれを眺める紬。 ゴクリ。 両手で顔を覆ってはいるが、ちゃっかり指の隙間からのぞいて興味津々といった感じで眺める梓ちゃん。 「ねぇーねぇー、和ちゃん。私もしたくなっちゃった・・・」 「だっ、だめ・・・ここじゃ」 「えーっ、したいの・・・」 頬を高揚させ上目遣いに見てくる唯に欲求を抑えられなくなりそうだったがかろうじて我慢した。 「だめだって。・・・その・・・あとでしてあげるから、ねっ?」 最後は唯にだけ聞こえるように耳元でささやく。 「んっ、ちゅくっ・・・んふっ・・・」 澪は次第に抵抗をやめてぐったりとしてきた。 「ぷはっ・・・ってことで私たちのほうが先輩だからな!」 唇を離し、一息ついて律が自慢げに言い放った。 唇が離れたあとも、心ここにあらずといった感じだった澪の顔が徐々に紅く染まっていく。 「りっ・・・律!みんなのまえでその・・・するなんて、それにあれほど言っちゃダメだって!!」 「いーじゃん、唯達だって言ったんだし、ずっと黙ってるのって嘘ついてるみたいで嫌だったしさぁ・・・」 「そっ、それはそうだけど・・・でもはずかしい・・・じゃないか・・・」 「それで、それで!二人はいつからお付き合いしてたの!」 フンッ!と鼻息まで聞こえそうな勢いで紬が二人に詰め寄った。 「いや~、実は中学のときから」 若干照れた感じだが自慢げに律が話す。 「そっ、それでもちろんキスだけの関係じゃないわよね!」 紬の好奇心は留まるところを知らないようだ。 「それはもちろ・・・ムグゥ!?」 「わぁっっ!それ以上しゃべるなーー!」 両手で律の口を塞ぐ澪、もう遅い気もするけれど・・・。 「うふふふっ」 どんな妄想をしているのか、一人微笑む紬を見てこの子にだけは恋愛相談をしてはいけないと思った。 その後は、ところかまわず抱きついてくる唯の行動に当初は周りにバレてしまうのではないかと危惧していたが、唯の今までの性格や行動のためか気にしているのは私だけのようだった。 つまり、私たちの関係はこの上なく良好であり幸せな日々を送っている。 これからも色々な事があるだろう、楽しい事も辛い事も。 ただ、信頼できる仲間達が居てくれるから大丈夫だ、何があってもこの先ずっと唯と二人で進んでいく事を改めて心に誓った。 END- 戻る おまけ
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ファミレス 梓「なんの話ですか」 律「おいおい梓。しばらく会わない間に察し悪くなったんじゃないか?」 梓「……澪先輩の話、ですか」 律「なんだやっぱわかってんじゃん」 梓「休日にいきなり呼び出してきたOGがしょっぱなから愚痴を言ってくるとは考えたくなかったので」 律「お前前にも増して毒吐くようになったな」 梓「で、なんですか?コンプレックス?」 律「おお、そうだ。腹立たしいとは思わないか?」 梓「うーん、あんまり考えたことないですけど。ていうか澪先輩って巨乳コンプレックスじゃないんでしたっけ?」 律「ちげーよ。も、昔から全然コンプレックスじゃねーよあいつ」 律「下ネタNG、怖い話NG、痛い話NG、人見知り、恥ずかしがり、臆病、引っ込み思案、etc…」 律「全身コレ弱点のくせに、澪のやつどういうわけか自分の胸に関しては全くと言っていいほど恥じらいがないんだよ!」 梓「そうでしたっけ」 律「合宿の時を思い出してみろ。あいつビキニだったろ。しかもけっこう攻撃的な」 梓「まぁ…そうですね。言われてみればそうでしたね。正直最初は面食らいました」 律「だろ?コンプレックスどころかホレ、どーん!と。ボイーン!と。ドヤ胸炸裂させてるんだよあいつは」 梓「でも律先輩がたまに胸触るとけっこう本気で怒ってませんでしたか?澪先輩」 律「そりゃ胸触られたら大抵のやつは怒るだろ」 梓「ああ、わかっててやってたんですね…」 律「でさ、あいつ今大学でつるんでる友達がいるんだけどさ、これがまたヤーな感じなんだよ」 梓「へえ、澪先輩友達出来たんですね」 律「まぁな。澪もあれで胸以外も成長してるってことだ。ていうかお前今のそれ澪に失礼じゃね」 梓「あ、いや…。それでその友達がなんなんですか?」 律「その友達がさ、あーその子幸っていうんだけど、これまたデカいんだよ。身長もデカいけどまず胸が。ドーン!って」 律「二人してドドーン!ボインボイン!たゆんたゆんってさせてキャンパス歩いてんの」 律「あああ!くっそ!気分良いだろうなそりゃ!巨乳二人、並び立つって感じでそりゃもう立派なもんだよ!」 梓「ああ、それはちょっと私も悔しいかもしれません…」 店員「お待たせしました。ポテトとナゲットのプレートでございます」 梓「あ、そこ置いといて下さい」 律「……」 梓「……」 律「でさ、こないだなんて澪とその子でブラの話してんの」モグモグ 律「大きいと大変だよねー、かわいいの少ないもんねー、なんつって。何食わぬ顔でしれっとな。巨乳ですが何か?みたいな」 律「も、聞いてないフリするので精一パイだったよ私は」 梓「まぁ…私達には縁のない話ですからね」モグモグ 梓「ところで律先輩は新しい友達とかできてないんですか?」 律「なわけねーだろ。いるわそんなんいくらでも。まぁよく一緒に行動する子は一人かそこらだけどさ」 梓「…でしょうね。そういうのだけはホント上手いですからね律先輩。で、どういう子なんですか?」 律「私より背が低い。あとAカップ」 梓「ああ…」 律「あ、ドリンクバーいってくるけど何か汲んでこようか?」 梓「あ…じゃあメロンソーダで」 律「あいあい」 一分後 律「ほれ」 梓「どうもです」 律「でさ、そいつは私ら以上に胸が小さいのコンプレックスにしてるんだけどさ」 梓「『私ら』って何ですか、『ら』って。私は別にそこまで気にしてませんけど」 律「うそつけよ。じゃあ梓、この…ほら、このテーブルにあるベルスターが胸の大きくなるスイッチだったらどうするよ?」 梓「えいっ!」ポチ ピーンポーン 律「な?押すだろ?…ていうか押すなよ。店員さん来ちゃうじゃん」 梓「すみません、つい…」 店員「お待たせしました」 梓「あ、えーっと…どうしよう…。じゃあコーヒーゼリーください」 律「私も同じのください」 店員「コーヒーゼリーお二つですね。かしこまりました」 律「…」 梓「…」 律「…な?やっぱ梓も胸大きくなりたいんじゃん」 梓「そりゃどっちがいいって言われたらそうですけど…」チュー… 律「で、何の話だっけ。ああ、そうそう。私の友達が、あ、そいつ菖って言うんだけどさ、胸小さいのすげー気にしてんの」 梓「いいじゃないですか。気が合うんじゃないですか?」チュー… 律「まぁ気が合うから一緒にいるんだけどさ。そいつは私らと違ってコンプレックス全然隠さないんだよ」 律「どーせ私はAカップですよー!とか言っちゃうの。そういうの先に言われたらこっちとしてはなんとなく譲っちゃうじゃん?そーゆーキャラ」 梓「そういうもんですかねえ」ズズズ…ズゴッ… 律「おい、音立てるなよ。小学生かよ」 梓「あ…すみません」 店員「お待たせしました。コーヒーゼリーお二つでございます」 梓「どうもです」 律「…」 梓「…」 律「ん?あれ?ミルクついてなくね?」 梓「あ、ほんとですね」 律「かーっ!ほらな!貧乳だとこういうところでも乳に縁が無いんだよ!」ガシガシ 梓「いやこれは単に店員さんのミスでじゃないですか」 律「こういう星の下に生まれちゃってんだよ私達は!」 律「これが澪やムギ、あとさっき言った幸だったらミルクポーション五個くらいついてくるぞ!」 梓「無いですって…」 律「あーくっそ!腹立つなー!」ポチポチポチ 梓「ちょ、ちょっと!ベル連打しないでくださいよ…」 店員「お待たせしました」 律「ミルクポーションついてないんですけど」 店員「あっ!…失礼いたしました。すぐにお持ちいたします」タタタ 律「あーくそ…」 梓「荒れすぎですよ。ていうかもしかして胸の話するために私を呼んだんですか?」 律「…うん。梓ならわかってくれると思って」 梓「私受験生なんですけど…。ていうか胸の話ならそれこそその…えーと、誰でしたっけ、大学の友達」 律「菖な」 梓「そのあやめって人にすればいいじゃないですか」 律「いやだからさっき言ったじゃん。貧乳コンプレックスキャラはもう大学じゃ出しにくいって」 梓「律先輩のくせに何恥ずかしがってんですか」 店員「お待たせしました。ポーションでございます。大変失礼いたしました」 律「はーい」 梓「…」パカ…タラーッ 律「…」パカ…タラーッ 律「…で、なんだっけ。ああそうだ。いや別に恥ずかしがってるとかじゃないんだって」モグモグ 梓「じゃあなんなんですか」モグモグ 律「だから単純にもう出鼻挫かれてキャラ出しにくいだけだっつの。話聞いてろよ」モグモグ 梓「そんなみみっちいこと何気にしてるんですか」モグモグ 律「そういうもんなんだよ大人は」 梓「まだ十代じゃないですか」 律「梓も大学生になればわかる」 梓「はぁ」 律「…あ、そういやどうなんだ?新入部員は」 梓「普通に楽しくやってますけど」 律「じゃなくて、胸だよ胸。話の流れ的にさぁ」 梓「まだ続くんですか!?」 律「その話するために呼んだっつったじゃん。で、どうなんだよ」 梓「…はぁ。…そうですね…あ、一人おっきめの子がいますね」 律「どんくらい?」 梓「うーん…この前合宿行った時に水着を見ただけですけど…憂よりちょっと大きいくらい…だったような」 律「憂ちゃんってどんくらいだっけ?」 梓「割と大きいですよ。ムギ先輩にちょっと近いくらい、かなぁ」 律「じゃあその後輩はムギくらいあるんじゃん」 梓「…ですね。はい、そうです。ムギ先輩くらいあったような気がします」 律「あー!もう!ちょっと歩けばそこらじゅうに巨乳はいるってことだよな!何で私らだけこんなんなんだろうな!悔しくね?」 梓「だから私は別にそこまで…」 律「やっぱアレか。その子もけっこうスタイル良かったりすんの?」 梓「そうですね。背も高いですし。私、前にその子の頭撫でようとしたんですけど届きませんでしたし」 律「で、逆に梓が撫でられた、と」 梓「な、そ、そんなことあるわけないじゃないですか何言ってんですか」 律「……で、どうなのよ梓的には。女子としてさぁ。後輩に負けてんだぞ?身体的に!」 梓「うーん…どうって言われても…。まぁ菫は、あ、菫っていうんですけどね」 律「うむ」 梓「菫は綺麗な金髪ですしなんていうか私とは真逆すぎて比較して考えたこともないですよ。だから悔しいとかそういうのは…」 律「え、ちょっと待って。金髪?何その子不良なの?昔のさわちゃん系?」 梓「ああ、違います違います。外国の血が入ってるみたいなんですよ。目も青いですし」 律「なんだ外国の子かよ。じゃあノーカンだわな」 梓「は?ノーカン?」 律「外国人と日本人じゃ勝負になんないじゃん。そりゃ胸もでかいわ」 梓「なんですかそれ」 律「ほら、なんていうか、黒人と日本人で短距離走比べても『ああそりゃ黒人勝つよね』的な?」 梓「なんとなくわかるような…わからないような…」 律「つーか外人いんのか、今の軽音部。つーか桜高」 梓「でも日本育ちですし名前も全然和名ですし。斉藤菫っていう」 律「へー」 梓「あれ?ていうかムギ先輩から聞いてないんですか?その子ムギ先輩の妹ですよ?」 律「は!?ムギって妹いたの!?」 梓「まぁ妹…みたいなものですけど」 律「いや全然聞いてないし!うわー…マジかよ何それ初耳だわ」 梓「おかげで今年の合宿もムギ先輩のとこの別荘借りれましたよ。しかも例の一番大きいところでした」 律「はぁ~…なんだよいい思いしてんなぁ梓…」 律「つーかさっきも思ったんだけど、梓ってその菫って子の水着見たんだよな?」 梓「?はい、そうですけど」 律「じゃやっぱちゃんと遊んだんだ?」 梓「……」 律「いやー梓が部長だったらスパルタな部活になるかと思ってたけど私らと全然変わんねーじゃん」 梓「……」 律「あ、で、どーよ?梓的に。部長の椅子の座り心地は」 梓「なんですかそれ」 律「部長になりたがってたじゃんお前」 梓「べ、別に特別そんななりたかったわけじゃないですよ!」 律「まぁまぁ隠すな隠すな。で、どーよ?ぶっちゃけけっこう良いだろ?部長ポジション」 梓「ま、まぁ…悪くはない…ですね」 律「だよな、だよな。なんていうの?自分の鶴の一声でビシィッと色々決められるのってけっこう気持ち良いんだよな!」 梓「…律先輩って何か決めたりしてましたっけ?」 律「してただろ!」 梓「すみません、記憶にないです」 律「おま……あーあー…ちょっと時間たつとすぐこれだ梓は。『先輩は最高の部長だったと思います』とか手紙に書いてたのにさぁ」 梓「ちょっ…!?」 律「なんだっけ?いつもいつも元気一杯にとかなんとか…」ゴソゴソ 律「お、あったあった」 梓「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと!?何持ち歩いてんですか人の手紙!?」 律「いや私のだろこれ。貰ったんだから。えー、コホン。律先輩へ。いつもいつも元気一杯に軽音部を引っ張って…」 梓「ちょっ!や、やめてくださいよ!返してくださいそれ!」ガタン 律「先輩が刻んでくれる力強いリズムに」 律「いつもパワーを貰いました」 律「もらいました!」 梓「本当にやめてくださいってば!ちょっ…この…!やめて!!」 律「あははは、わるいわるい」シマイシマイ 梓「はぁ…はぁ…」 梓「あぁー…もう…律先輩に手紙書いた事心底後悔しました…」 律「へっへっへ。んで、どうなん?部長らしくビシッとやってんの?」 梓「…律先輩よりはちゃんとしてるんじゃないですかね」 律「え~、ちょっと走りすぎなところもありましたが~律先輩がいてくれたから軽音部は~」 梓「やめてくださいってば!ていうか何で暗記してるんですか!もうこっちも歌いますよあれ!天使にふれたよってやつ!」 律「お、おお…わるいわるい…。よしこの件はこれで和解といこうじゃないか中野くん。お互いダメージ食らうだけだからな」 梓「まったく…」 2
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律「よし! 練習はこれくらいにして、そろそろお茶にするか!」 梓「お茶の前に練習するようになったのは進歩ですけど 結局練習時間よりお茶の時間の方が長いじゃないですか~」 紬「じゃあ、すぐに用意するわね!」 唯「ムギちゃん、なんだか最近練習よりお茶淹れる方が張り切ってるね」 梓「ムギ先輩……」 梓ちゃんには悪いけど、私はこのティータイムが部活の時間で何よりも楽しみ 何故なら…… 澪「ムギ、今日のお茶も美味しいな」 ティータイムの時 私の隣には痩せてるくせにボイン…… 澪「ん、なにムギ? そんなに私の方ジロジロと見て。なにか私変?」 紬「え? ううん、なんでもないの」 標準体型のボインが座ってくれるから! ちょっと前までは仲の良いただの友達でしかなかった でも今は違う とあることがきっかけで友達以上の感情が芽生えてしまった きっと澪ちゃんも同じ気持ちを抱いていると思う そうであってほしい なんだか一度そんな意識をしちゃうと、普段の学校生活で 澪ちゃんの近くへ行くにはなんだか変に緊張しちゃって勇気がいる だから、気兼ねなく澪ちゃんの隣に座れるティータイムは私にとって大変貴重な時間となった だけど、そんな恋に障害はつきもの 律「ムギは、澪がそんなに飲んで食べてするから『澪ちゃん最近太ったなぁ』 って感じでジロジロと見たんだよ、きっと」 澪「なっ! なんだとぉ~!」 律「ひゃん! こわ~い」 澪「可愛く怖がっても駄目だ!」ペチン!! 律「いでっ! 私の可愛いおでこがっ!!」 このデコが私とボインの間に立ちふさがる 澪「ムギはそんなこと思ってないよな」 紬「え? うん……」 澪「いや、もうちょっと強く肯定してもらわないと……」 律「ほらほらぁ~、ムギだってそう思ってるってことじゃん」 デコというのは勿論、我が軽音部部長のりっちゃん りっちゃんは高校生のくせにおデコなんか出しちゃって 最初会ったときは正直ギャグかと思った あんなに積極的におデコを出すなんて私には考えられないし 少なくとも私には出来ない 律「いやぁ~、ムギを見てると昨日の私を見るようだ」 澪「どういうことだよ」 律「昨日、私も同じようなこと思ってたから」 澪「律っ!!」 律「ムギも、お淑やかなのはいいけど、ちゃんと言いたいこと言わなきゃ 私のようになれないぞ」 梓「律先輩のようになっても……」 律「おいおい、それはどういうことかな、中野よ」 澪「ムギ……本当に、そう思ってたの……?」 紬「ち、違うのよ澪ちゃん」 律「じゃあ、どのような思いで澪を見てたのかなぁ~?」 紬「えっと……澪ちゃん、今日も綺麗だな、って」 澪「えっ!? あの……えっと……。あ、ありがとう」 唯「あらあら」 梓「まぁまぁ」 律「おいおい、なに甘い空気漂わしてるんだよ……」 そう、私が澪ちゃんに対して特別な想いを抱き始めたのは 3年生になってから間もない頃 軽音部のみんなでお花見に行ったあの日…… ~ ~ ~ ~ ~ 律「じゃあ、明日の休みの日は軽音部で花見な!」 唯「わーい!」 さわ子「飲むわよー!」 梓「先生も来るんですか……」 さわ子「当たり前じゃない! 私だって軽音部の顧問なんですもの」 澪「あんまり羽目を外しすぎないで下さいね」 さわ子「それはシラフの私に言われても保証できないわね」 澪「はぁ……」 唯「で、昼間にするの? それとも夜?」 律「そりゃあ、花見と言ったら夜桜だろ」 紬「あの……ごめんなさい。私、その日は家のことで夕方から予定があって……」 律「あ、そうなんだ……」 唯「じゃあ、来週にする?」 梓「でも、今週逃すときっと来週には葉桜になっちゃってますよ」 紬「だったら私抜きでやってもらっても」 澪「そういう訳にもいかないだろ、昼間にやればいいじゃないか それだったらムギも来れるだろ?」 紬「うん。ごめんね夜桜見物じゃなくなって」 律「いやいや、いいって! 昼間だろうが夜だろうが桜の綺麗さは関係ないし!」 唯「そうそう、お弁当の美味しさは昼でも夜でも変わらない!」 梓「花より団子を包み隠さない唯先輩はさすがです」 さわ子「昼間っから酔っ払うってのも乙なもんよね~」 お花見当日 さわ子「ひゃっひゃっひゃっひゃ!」 紬「先生、大丈夫ですか!?」 さわ子「わたしゃ酔っ払ってませんよぉ~」 梓「なんか出来上がってる……」 律「この中で一番自制心を保ってなきゃいけない立場なのにな」 澪「うぅ……。周りの花見客の人の注目を集めまくってる」 さわ子「いや~、しっかしこのお弁当すごく美味しいわね」 唯「憂が持たせてくれたんだ」 さわ子「羨ましいわねぇ~。いっそのこと私も平沢家の子になろうかしら」 唯「さわちゃんと姉妹になっちゃうなんて、この世で一番最悪なことだよねぇ~」 さわ子「それもそっか! あ~っひゃっひゃっひゃっひゃ!」 さわ子「って、何あんた達黙ってるのよ! もっと盛り上がっていかないとっ!」 軽音部一同「……」 さわ子「まぁ~ったく……こんな良き日だっていうのにぃ……」 律「面倒くせぇなぁ……」 紬「今年の花見はいつにも増して楽しいわ」 梓「ムギ先輩の楽しいと感じる基準を詳しく知りたいです」 さわ子「私だってねぇ、PTAと学校の板挟みで大変なのよ」 さわ子「だから、こんな時くらい羽目外したっていいじゃないのよ!」 唯「大変な職についたねぇ、偉いねぇ」 梓「でも、生徒に対してはちゃんと教師らしく振舞ってもらわないと」 さわ子(ちっ! そっちがそうなら、無理矢理にでも盛り上げて……) さわ子「あなた達、もうコップが空っぽね。さぁさぁ、先生が飲み物入れてあげるわね」 さわ子(にひひ……)トクトクトク... さわ子「ほら、このカルピスソーダは誰が欲しい?」 澪「あ、じゃあ私がもらいます」 さわ子「ほい、澪ちゃんね。沢山飲むのよぉ」 さわ子「他の子は?」 唯「私、炭酸系苦手だからムギちゃんの持ってきてくれた紅茶でいい」 紬「魔法瓶に沢山作って持ってきたから、いくらでも言ってね」 梓「私も、ムギ先輩の紅茶がいいです」 律「春とはいえまだ少し肌寒いから温かいものが嬉しいよな」 澪「あ、だったら私もムギの紅茶の方が……」 さわ子「澪ちゅわ~ん! 私の入れた酒……じゃなくて カルピスソーダが飲めないっていうのぉ!?」 澪「ひっ! わ、わかりました。飲みます、飲みますからあんまり絡まないで下さい」 さわ子(うっひっひ。せめて澪ちゃんだけは道連れに) … … … さわ子「で、その男とはそれっきりってことよ」 律「へ~」 梓「ほうほう」 唯「すごいね~」 紬「先生も苦労なさってるんですね」 さわ子「その苦労が人生のスパイスになってるのよ」 唯「だとしたらスパイス効き過ぎな激辛人生だよね」 律「何がすごいってさわちゃんの恋愛遍歴のほぼ全てが片思いに始まり 恋に発展することなく終わっていくってとこだよな」 さわ子「ちょっと! 馬鹿にしないでもらえる!?」 澪 ポ~ッ 紬「あ、ちょっと私お手洗いに……」 梓「場所わかります?」 紬「うん、大丈夫」 さわ子「ったく……あなた達みたいな小便臭い小娘よりかは 私のほうがいくらか経験も豊富だし、魅力溢れてるわよ」 律「でも、私たち女子高だし。出会いとかないし」 さわ子「私だって桜高の生徒だったのよ!」 さわ子「でも、あなた達くらいの頃には好きな他校の男子に告白したりしてたし 恋愛に対して一切妥協はしてなかったわよ!」 唯「その結果メタルに走ることになってしまうとは当時のさわちゃんも思ってもみなかっただろうね」 さわ子「そういう軽口は男子とキスでもしてから叩きなさい。私なんてそれ以上のことも…… ウヒッ、ウヒヒヒヒヒ」 律「まだ昼間ですよ~」 澪「キス……トキメキとスキ」 梓「どうしたんですか? 澪先輩」 澪「なぁ、梓……キスってどんな感じかな……」 梓「えっ? えっと……残念ながら私も経験がないのでなんとも……」 澪「数奇な運命で好きになり 奇数の数だけキスをした」 梓「澪先輩!? 急にどうしたんですか!?」 律「ああ、いつもの発作だろ。にしてもこれはいつもの歌詞より酷いな」 澪「鱚がKISSして海に帰す」 唯「さすがの私でもこれは手放しで褒められない」 さわ子「澪ちゃん、そこは『鱚とFUCK』くらいにした方が勢いつくんじゃない?」 律「この公園のゴミ箱どこにあったっけ?」 紬「ただいま~」 唯「おかえりムギちゃん」 さわ子「ううっ、私もおトイレ」ブルッ 律「そのまま便器にでもはまってきて下さい」 紬「お手洗い結構混みだしてきてたから、もしあれだったら みんなも早めに済ませちゃった方がいいかも」 唯「だったら、私もいってこようかな」 梓「私もです」 律「じゃあ、私も」 澪 ポ~ッ 律「澪は?」 澪「わたしはらいじょうぶ」 律「ん? そうか。じゃあムギと澪でお留守番よろしく」 紬「わかった~」 紬「ねぇ、澪ちゃん。このお花見会場って露店もあるしなんだかお祭りみたい」 紬「りんご飴とか綿菓子とか帰りに買っていこうかしら」 澪「ねぇ、ムギ」 紬「なぁに」 澪「ムギはキスしたこと、ある?」 紬「私は……そういうことはまだ……かな」 澪「キスってどんな感じかな」 紬「ん~、イメージでは甘酸っぱいとか?」 澪「なんだかよくわからない」 紬「まぁ、いずれ私たちだって恋をして……」 そう私が言った時、一陣の風が吹いた 私はその風で髪の毛が乱れないようにしっかりと手で抑える 近くで「キャッ」と幼い女の子が小さな悲鳴を上げる どうやらさっきの風に驚いて持っていたキャラクターものの風船を離してしまったみたいだ きっと露天でお母さんに買ってもらったものだろう 桜の木の枝の間を縫って空へ舞い上がっていく 私は風船がその枝のどれかに引っ掛かればいい そうすれば木登りが得意な、そう例えばりっちゃん りっちゃんなんかはきっと木登りが得意だろうから どれかの枝に引っ掛かればきっとその風船はまた女の子の元に戻るんじゃないか そう思いながらじっとその風船の動向を見ていた 澪「ねぇ、ムギ」 不意に澪ちゃんに呼ばれて目が合う どういう訳か彼女の顔は私の顔のすぐ近くにあった これ以上近づけばきっと私と澪ちゃんは…… そう思った瞬間、また風が吹いた さっきの風よりは幾分穏やかな風 だけど私はその風に対してなんの抵抗もしなかった いえ、出来なかった ただ風が吹くままに髪が乱れる その乱れた髪が私と澪ちゃんの触れ合う部分を覆い隠す まるで二人だけの秘密を守るように どれくらいの間そうしていたのだろうか きっと私の頭の中はいまだかつて無い濃厚で凝縮された経験のために 処理が追いつかなくなりオーバーロードをしていたのだろう なので、私にはその時間を正確に把握することはできなかった ふと気づくとすでに澪ちゃんは私から離れていた 唇にはまだ微かに感触が残っている もう一度女の子が離してしまった風船を見る 2度目の風が吹く前とさほど変わらない高度を漂っている そこで初めてさっきの出来事はほんの一瞬のことだったのだと悟った 私はどういう訳かその風船がどの木の枝にも引っかからずに 大空へ舞い上がって欲しいと願った 女の子には悪いけど、なぜだかそう願わずにはいられなかった 唯「ふわぁ~、さっきすごい風だったね」 律「ほんと、Hな風だったわん」 梓「さわ子先生には幻滅しました」 さわ子「うひひっ、梓ちゃん白だったわね~」 梓「最低です」 唯「そういうさわちゃんは毛糸の赤いパンツだったね」 さわ子「い、いいじゃない。まだ肌寒いし暖かいのよこれ」 律「ババ臭っ」 梓「そんなんだから彼氏できないんですよ」 さわ子「ぐぬぬ……」 紬「……」ポケ~ッ 澪「……」ポ~ッ 律「って2人とも、ぼ~っとしてどうした?」 紬「えっ!? あっ!? な、なんでもないの!」 律「ん? そうか?」 紬「あの、私そろそろ帰らないと!」 梓「もうそんな時間なんですか?」 紬「え、えっと……う、うん、ごめんね」 さわ子「まだまだこれからなのにぃ~」 紬「私のことは気にせずに続けてください」 唯「そっか~、残念だなぁ」 紬「じゃあ、またね!」 澪 ポ~ッ あんなことがあった後だったのでなんだかいたたまれなくなって その場から逃げ出すように帰途に着く 少し歩いて冷静になると慌ててあの場を出てきてしまったことに後悔した なにより澪ちゃんには何も言わずに来ちゃったから でも戻ることなんて出来そうにない 紬「別れの挨拶くらいはしときたかったな」 もちろんさっきの行為に対しての「ごめんなさい」という返答ではなく ただ「じゃあね」とか「またね」といった類のもの ふと先程のことを思い返すと、顔がほのかに熱くなる 思ってもみなかったまさかの出来事、だけど嫌じゃない むしろ…… 私は来た道を振り返り軽音部が陣取っていた場所を探した だけどここからじゃ人ごみに紛れて澪ちゃん達を判別できない 空にはさっきの風船がフワフワと浮かんでいる 紬「どこにも引っ掛からなかったのね。あの女の子かわいそうに」 その言葉とは裏腹に私はなんだか嬉しくなってしまった 私はさっきの素敵な出来事を何度も何度も思い返し ゆっくりゆっくりと家路に着いた ~ ~ ~ ~ ~ 2
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「ふたば系ゆっくりいじめ 941 命だけは・・・/コメントログ」 素晴らしいゆっくりぷれいすをみつけてよかったね!! -- 2010-08-02 01 02 37 この鬼意惨は一本筋の通った人間ですね 他者を殺すと言えば本来は冗談では済まされない、それだけ殺すとは重い言葉だと言う良い話でした -- 2010-08-02 03 24 57 説得力のあるいい話だった -- 2010-08-05 14 14 34 まりさのその後希望。 -- 2010-08-28 10 25 40 殺す側は同時に殺される可能性をウンタラカンタラってやつですね -- 2010-09-12 00 08 38 良い説得力だ。これで初投稿…お見事! -- 2010-11-27 17 42 54 外敵は来ない、餌はもらえる、面倒な子育てなんかしなくてもいい 最高のゆっくりぷれいすで死ぬまでゆっくりしていってね!! -- 2010-12-04 13 00 55 さいっこう気持がすぅーーっとします。まりさ、れいむ、ざまあww -- 2010-12-11 20 50 34 じわじわと苦しめるゆ虐は最高だぜ! -- 2011-09-04 10 14 52 れみりゃもこないしえさもちゃんとむーしゃむーしゃできるさいっこうのゆっくりプレイスだね!よかったね!まりさ -- 2014-03-24 21 45 16 うんうんを排出する場所がないならいつか与えたご飯で箱の質量をオーバーしそうなんだが -- 2014-06-05 19 29 44 まりさは永遠とゆっくりできるね -- 2015-07-31 16 49 55 Foo↑気持ちい~ -- 2017-11-21 22 54 04 「これゾン」のユーの言葉を思い出した。 「簡単に死ねなんて言わないで!」 爪の垢を煎じて飲ませたいってこういうときに言うんだろうか? -- 2018-01-11 18 05 47
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ほとばしる胃液 作詞/32スレ134 リバースじゃなくてVOMIT 外人さんに笑われた やばい今日ちょっと飲みすぎた 触らないでね 出てきてしまう 甘酸っぱ苦い思い出が 胃液と共に還って来る 汚いなんて言わないでおくれ ぶっちゃけ俺が一番きつい ほとばしる胃液 振りまいて あの子の引きつる笑顔に泣いた ほとばしる胃液 ぶちまけて 飲みすぎないと誓ったの これで何度なんだろう
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律(澪の家で遊びすぎちゃった。もう外こんな暗いし) 律(そういや見たいテレビあったんだ!早く帰らないと) 律「フフフフ〜ン♪」 律「……ん?あそこ何やってるんだろ?」 ギャル1「ねぇ、今仕事帰り?おじさん金持ちそうだね」 ギャル2「私たちお金困ってるの〜だからお金貸して〜」 男「いや、そういうのはちょっと困るので……」 ギャル1「キャハハハ!おじさんキョドってるwww」 ギャル2「どーでもいいから、早く金出せよ」 律(あれ、オヤジ狩りとかいうやつ??) 律(やばい!誰かに助けを……でもここ人通り少ないから) 律(ど、どうしよ!?しょうがない、こうなったら……) 律「オイ!てめーら何してんだよ!!」 ギャル1「は?誰こいつ?」 律「おっさん嫌がってるだろ。やめろよ」 ギャル2「あー?お前痛い目あいたいの?」 律「ちなみにもう警察呼んでるから」 ギャル1「……チッ、うっぜぇ」 ギャル2「覚えてろよ」 律「はぁ……なんとかなった」 男「君、は…?」 律「おじさん大丈夫だった?」 男「おかげで助かったよ。なんてお礼すればいいか……」 律「いいっていいって。ここら辺暗くなると危ないからこれからは気をつけてね!」 男「ありがとう。ちょっと散歩してみようと思ったのがいけなかったかな」 律(散歩…?スーツで?変なおっさん) 男「もしよければお礼に……」 律「あ!!見たいテレビあったんだった!じゃあねおじさん!!」 男「あ……」 男(少々ガサツだが良い子だったな。それにあの制服、もしや……) 次の日 紬「ねぇりっちゃん、今日暇だったらうち遊びにこない?」 律「え!?ムギんち行っていいの??」 紬「昨日お父様にりっちゃんの話したらすごく興味持ってて、是非話したいなんて言うから」 律「ムギのお父さんが??うひょーなんか緊張するー!」 紬「うふふ、大丈夫よ。じゃあ放課後部活終わったらね」 律「おう!楽しみにしてる!」 帰り道 律「ムギとこうやって一緒に電車で帰るって新鮮だな」 紬「本当は学校まで車で迎えにきてもらってもよかったんだけど……」 律「いやいや、さすがにそこまでしてもらうと悪いって。ムギの家の車とかめちゃくちゃ緊張しそうだし。運転手さんとかもいるの?」 紬「一応ね」 律「わぁ、家はメイドさんでいっぱいだったり??」 紬「もう。そこまで大勢じゃないわよ〜」 律(でもいるんだ……) 紬「あ、次の駅で降りるね」 琴吹家 律「お、おお……門でけー!!」 ぴっ 律「それは??」 紬「指紋認証で開くようになってるから」 律「へ〜初めて見た〜!」 紬「りっちゃんも押してみる?」 律「私押していいの??」 紬「家全体に警報ベルが鳴っちゃうけど」 律「ダメじゃん!!」 紬「えへへ」 律「それにしても玄関までも長い…!庭綺麗だな〜」 紬「お庭はお母様の趣味でね。季節ごとにいろいろなお花植えてるの」 律「ほへー。お、ここ玄関か」 紬「うん、どうぞ〜」 ぴっ 律「中も広い!!おじゃましまーす」 メイド「お帰りなさいませお嬢様」 律(わ、メイドさん!!) 紬「ただいま。今日お友だちがきてるから私の部屋で遊んでるね。お父様にも伝えといて〜」 メイド「かしこまりました」 律「私メイドさん見るの初めてだよ」 紬「執事もいるのよ」 律「知ってたけど、ムギって本当お金持ちなんだなぁ。家の中も部屋ありすぎて一人だと絶対迷うって!」 紬「ふふ、りっちゃんたら大袈裟なんだから。ここが私の部屋」 律「どれどれ……」 紬「なんもないけどね」 ガチャ 律「お姫様ベッド!?家具もいろいろすげー」 紬「私は普通がいいって言ったんだけど……。でもこの本棚だけは特注で私が考えたのよ」 律「ん…?普通に教科書とかが並べてあるだけな気が……」 紬「ここを引っ張るとね……」 律「後ろに隠し本棚!!」 紬「これはお父様も知らない秘密なの〜」 律「すっげぇ!!漫画本いっぱい!」 紬「私恋愛ものが大好きで見かけたらついつい買っちゃって」 律「ムギらしいな〜。あれ、でもこの漫画男キャラあんま出てなくない?」 紬「女の子同士も素敵よ〜!」 律「??」 トントン 「紬、入っていいかな?」 紬(あ、お父様だ!りっちゃん隠して!) 律(うん…!) 紬「どうぞ」 紬父「やぁ。お友だちがきてると聞いて」 律「……あ!!おじさん昨日の…!!」 紬父「昨日はお世話になったね」 律「ムギのお父さんだったんだ…!」 紬「え?りっちゃんお父様と会ったことあったの??」 紬父「そこらへんの話もしながら、どうだい?今夜一緒に夕食でも」 夕食 紬父「……というわけで昨日は律さんに助けられて」 紬「あぁ、だからお父様昨日りっちゃんのこと私に聞いてきたのね」 紬父「どうしてもお礼がしたくてね。いきなり飛び込んで私を守ってくれたヒーローに」 紬「りっちゃんほんとすごい!」 律「いやいや……たまたま運良く追い払えただけで」 紬父「でもああやって勇気を出すのはなかなか普通の人じゃできないことだよ。ありがとう」 律「へへっ、どうしたしまして」 紬父「今の若者は弱そうなやつばかりで、会社の経営をしていても困ることが多くてね。君みたいな人だったらうちの会社も任せることができるんだが」 律「そこまでじゃ……」 紬父「紬もあとを継いでくれないと言うし、将来が不安だな……」 紬「もう、今はそんな話いいじゃない」 紬父「……そうだ!律さん、紬の許嫁になってくれないか?」 律「え……」 紬「そんな冗談を…」 紬父「いやいや、本気で律さんになら琴吹グループを託してもいいと今思ってね。どうだい?律さん」 律「そ、そそそんなこと急に言われても……」 紬「りっちゃん困ってるよ!それに女の子同士で結婚なんてできないじゃない」 紬父「海外にでも行けばいいだろう」 紬「話がいきなりすぎるよ…!」 紬父「ふむ。確かにいきなりじゃ心の準備もできないだろう。落ち着いて律さんの気持ちを決めたら教えてくれないか」 律「へ?は、はい」 紬父「ありがとう。いい返事を期待してるよ。では私はお先に」 律「……はぁ、すげぇびっくりした」 紬「ごめんね。お父様ってば勢いで行動する癖があって」 律「さっきの話まじで言ってるのかな??」 紬「お父様自分で言ったことだけは絶対守るからたぶん……」 律「ふへぇ……」 紬「どうしようりっちゃん??」 律「とりあえず断るにしても早すぎたらもっと考えろとか言われちゃいそうだし、なんて言おうか一晩じっくり考えてみるよ」 紬「本当ごめんね……」 律「ムギが謝ることじゃないって!あ、もう遅くなったから帰らなくちゃ」 紬「そうね!りっちゃんの家まで車で送るわ」 律「大丈夫!歩きながら考え事したい気分だし。今日は夕食までごちそうになっちゃってありがとな!」 紬「ううん。じゃあ気をつけてねりっちゃん」 律「おー!また明日学校で!」 夜道 律(今日はいろいろすごかったな〜) 律(ムギの家広すぎだし) 律(もしムギと結婚したら玉の輿だな!) 律(……なんて、ないけどね〜) 紬父の部屋 紬「お父様、なんで急に許嫁なんて」 紬父「仕事に必要な手段だ」 紬「…!」 紬父「それと、昨日紬が律さんの話をしているの聞いてて思ったのだが、紬……律さんのこと好きなんだろ?」 紬「え……//」 紬父「一応これでも父親だからな。娘の気持ちくらい分かる。どうせお前のことだから何も言わずに終わりにするつもりだったのだろう。昔からしたいことをさせてあげられないことが多かったからその癖がついたのか……ちょうどいい機会じゃないか。一歩踏み出すための」 紬「お父様……」 紬父「今日はもう遅いから寝なさい」 紬「……はい」 次の日 部活 唯「そういえば昨日りっちゃん、ムギちゃんちどうだった??」 梓「あ、私も気になってました」 律「すごかったぞー!ドカーンとしてババーンとして!」 澪「それじゃ伝わらないだろ……」 律「とにかく広かったってこと!」 唯「いいなぁ。りっちゃんずるーい!」 律「ムギのお父さんに気に入られてたからな」 澪「律ってムギのお父さんに会ったことあったのか??」 律「まぁね。そんでムギの許嫁にならないかなんて言われちゃったよ」 梓「え、え〜〜〜〜!?!?ムギ先輩それ本当ですか??」 紬「そうなの。お父様結構本気で」 唯「りっちゃんとムギちゃんが結婚!?」 律「いや、決まったわけじゃないから」 唯「結婚したらりっちゃんが社長!?」 律「それちょっといいかも!」 梓「でも本当に結婚するなら海外とか行かなきゃいけないんじゃないですか…?」 唯「え〜二人に会えなくなっちゃうのやだよ〜!」 律「だからまだ決定じゃないって〜」 澪「……話してるのもいいけど、そろそろ練習するぞ」 律「ちぇー。ま、時間なくなっちゃうか。それじゃやるかー」 ♪♪ 帰り道 唯「じゃあね!」 梓「お疲れさまです!」 紬「またね〜」 律「おぅ、じゃあな!」 澪「また明日」 てくてく 澪「……なぁ律、さっきの話」 律「ん?ムギの許嫁ってやつ?」 澪「うん……あれ律はどうするつもりなんだ??」 律「そりゃもちろん断るって〜。琴吹家を背負うなんて荷が重いよ」 澪「そっか……でも……」 律「澪…?」 澪「……私今日ちょっと寄ってく場所あるから!じゃ!」 律「??じゃあな」 律(澪のやつどうしたんだろ) 律(まぁいっか) 紬父「律さん」 律「わっ、ムギのお父さん!どうしてこんなところに!?」 紬父「また散歩がしたくなってね。大丈夫、今日は執事も一緒だから」 斉藤「どうも」 律「はぁ」 紬父「それで、答えはもう出たかい?」 律「え、いやまだ考え中で……」 紬父「まぁあせらずゆっくり考えてくれ。私は本気ということだけ知っといてほしい」 律「……分かりました」 紬父「ところで律さんは紬のことが好きか?」 律「はい…!もちろん」 紬父「それは恋愛感情で?」 律「そこまでは……考えたことがなかったので」 紬父「そうだろうね。私も同性の友人に、なんて考えもしないからな。だけど、私の娘は……」 律「??」 紬父「紬は君に恋してるんだ」 律「え……?」 紬父「律さんには紬の気持ちもしっかり考えた上で答えを出してほしい。いろいろ押し付けてばっかで本当すまないと思ってるが、私も娘には幸せになってもらいたいんだ……」 律「……」 紬父「じゃあ、また会おう。行くぞ斉藤」 斉藤「はい。律さんお気をつけてお帰りくださいませ」 律「あ、さよなら……」 律(ムギが、私に恋……?) 次の日 放課後 紬「どうしたのりっちゃん?二人きりで話がしたいなんて」 律「その、許嫁のことで……」 紬「それ私もお父様にどう断ればいいか考えてみたんだけど」 律「昨日ムギのお父さんに会ったんだ」 紬「へ…?」 律「まだ返事はしてないんだけど……お父さんからムギのことちゃんと考えてほしいって言われた」 紬「お父様が……」 律「なぁムギ、ムギは私のこと、さ……」 紬「……」 律「ごめん、なんでも…」 紬「…………好きだよりっちゃん」 律「ムギ……」 紬「でもだからと言ってりっちゃんに無理してもらいたくはないの」 律「……」 律「私、は……」 ガタっ 律紬「!?」 澪「ご、ごめん…!盗み聞きするつもりはなかったんだけど……」 律「澪、いつから……」 澪「本当ごめん!!」タッタッタ 律「澪……」 紬「りっちゃん……澪ちゃんのこと追いかけてあげて」 律「なんで…?」 紬「命令♪」 律「え、えぇー」 紬「……きっと、行けば分かるから」 律「うーん……分かった!澪のことは放っておけないしな」 紬「うふふ」 律「じゃ、行ってくる!」 紬「行ってらっしゃい」 紬「……りっちゃんごめんね」 律「澪!」 澪「…………どうして追いかけてくるんだよ」 律「分からん!」 澪「はぁ??」 律「なんかムギに澪を追いかけてって言われてさ。澪機嫌悪いみたいだけど大丈夫かよ〜?」 澪「……それならムギのとこ戻ってあげて。大事な話をしてたんでしょ」 律「そうだけどさー」 澪「律……」 律「んー?」 澪「……ムギの許嫁になるって決めたの」 律「それは……」 澪「海外、行っちゃうんだろ……そしたら会えなくる」 律「まだ決まっても先の話だよ」 澪「準備のためにいろいろあるかもしれないじゃないか…!」 律「まぁHTTはおろそかにしないって」 澪「社長さんは大変なんだぞ!」 律「う、うん」 澪「ムギとの間に子供が生まれたら育児だってしなくちゃいけない!」 律「ちょっと待て澪…!」 澪「授業参観には忙しくても行ってあげるんだぞーー!!」 律「お、落ち着けっ!」 澪「私だって、律のこと……」 律「澪……?」 澪「…………そばにいてよぉ」 律「……!」 澪「……ぐすん」 律「澪………………ごめん」 澪「っ!」 律「……ムギの気持ちも、全然分かってなかった。私、本当ばかだよ」 澪「律……」 律「いかなーい」 澪「へ?」 律「私、今回は許嫁になりにいかない!」 澪「どうしたんだよいきなり」 律「なんかね、今大事なこと分かった気がする。ムギのため、ムギのお父さんのために……そんなふうに考えていろいろ見失ってた。こんな状態で許嫁になったとしてもムギもきっと喜ばないよな……。本当にしたいことはいつだって一つだったのに……。私はこれからもみんなと、澪とずっと一緒にいたい!!」 澪「律…!」 紬「瞬間移動!」 紬父「私も!」 律「えっ?」 紬父「実の事、我々は代々引き継がれてきた忍者一家なのだ。今風に言えばスパイと言ったところか。今回は澪というひとからの依頼であなたを試させてもらったんだ。お金に釣られてここを去るか、そして情で浮気する癖があるかということをね」 澪「全部演技でした」 紬「全部演技でした」 紬父「全部演技でした」 ギャル1「全部演技でした」 ギャル2「全部演技でした」 律「えっ?」 完 戻る
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‐0‐ 「わたしの初恋は、和ちゃんだったんだ」 ‐4‐ 上から聞こえるやかましい音が、わたしの意識を現実世界に引き戻す。 ガチャガチャ言ってる目覚まし時計の頭を思いきり叩く。 鳴りやんだ時計の短針は「8」を指していた。 枕元に置いてあるスマホを確認する。 11月26日の予定、特になし。会社は休み。 これならもう一眠りできると思い、布団の中に潜り込んでみる。 しかし、頭の隅でなにかが引っかかっていて、それが睡眠をしつこく妨げていた。 わずらわしい。 原因はよくわかっていた。先程まで見ていた夢だろう。 それについては、今更なにを見せてくれたのやらと呆れる反面、 結局今でも確認できていないことを、まざまざと教えられているわけで、 どうにも気持ちよく横になることはできない。 この日付も原因だ。 仕方ない。今日はもう起きてしまおう。 ささっと用意したトーストとバターと目玉焼きとをテーブルに並べ、 軽く朝ご飯を済ませる。窓の外は明るい。おでかけ日和だ。 なにも予定はなかったけれど、せっかくなので作ってしまおうかと考えた。 壁に掛けられたコルクボードをぼんやり眺める。 沢山の写真が、隙間なく留められていた。 昔通っていた学校、車窓から見えた山、大きな時計塔、夜のビル群。 懐かしい笑顔の人たち。 でもその笑顔は、わたしからそっぽを向いているように見えていた。 ‐5‐ 適当に映画鑑賞でもしようかと、電車を乗り継いで町に出る。 スーツを着込んだ仕事真っ最中の人たちとすれ違いながら、 ぶらぶらと道を歩いていく。 「あれ、和さん?」 声をかけられた。振り向くと、同じ会社で働く後輩が立っていた。 後輩も休みのため、ラフな格好をしている。 「こんなところで会うなんて偶然ですね」 「そうね。あなたは、なにか用事?」 「いえいえ暇つぶしです。どうしよーもないくらい暇だったんで」 せっかくなので、わたしたちは行動を共にすることにした。 この後輩は、わたしの一年後に入社してきた。 非常に人懐っこい性格で、同期は勿論のこと、 一通りの先輩とも入社一年目から仲良くなってしまった強者だ。 仕事については、やる気はあるが、どうも空回りしがち。 しかし人間関係は上手く構築できているため、 よく周りから手を貸してもらうことができている。 わたしも幾度となく彼女の手助けをしてきて、その度に懐かれてきた。 「そういえば先輩の私服って初めて見ます」 少しどきっとした。 「わたしも、あなたに同じこと思ってたわ」 「まあ、休日会うような機会もなかったですしねー。 じゃあ今日は記念日ですね?」 「そこまでのものじゃないわよ」 わたしは肩を竦めて、くすりと笑った。 後輩の顔にはそれ以上の笑顔が浮かんでいた。 「じゃあじゃあ、適当に服見ていきましょうよ」 「お金あるの?」 「無いので見るだけです!」 こういった潔いところも、後輩の長所。 少し遠慮が足りないといえるかもしれないけれど、 これといって嫌悪感を持つことはなかった。―― ‐2‐ ――二十歳という区切りを越えたわたしは、バスに揺られながら、 市内の多目的ホールに向かっていた。 鞄の中に入っているのは、成人式の招待状。 車内には同じ目的地なのだろうなと思しき人がちらほら見られる。 スーツに身を包んだ若い男性に、華やかな振袖の女性。 一方でわたしは黒い、パンツスタイルのスーツを着ていた。 せっかくの機会だから振袖を着てみないかと両親には言われたものの、 自分はこのスタイルが一番しっくりくる上に、 振袖は色々手間がかかるということで、今の服装になった。 若いうちにやっておかなくちゃ後悔するかもしれないと、 誰かが言っていたかもしれないけれど、 やりたくないことをやって後悔することだってある。 前の女性が歩きにくそうにしながらも、なんとかバスから降りた。 その後ろについて行って、さっと降車する。 後ろはまた振袖を着た女性が降りようとしていた。 ホール前は市内の二十歳で溢れていて、そこかしこから歓声が上がっていた。 久しぶりの再会だ、嬉しくないわけがない。 ホールの入り口に向かって歩いていると、 わたしもすぐ同じ体験をすることになった。 「おっ、和!」 走り寄ってくる女性。 その姿は、多少違う点が見られるものの、概ね変化がない。 時を重ねてもイメージ通りの彼女が目の前に現れて、 わたしは何故だか急に吹き出してしまった。 「ふふっ」 「なんで笑う!?」 「ごめんごめん、あまりに律のままだったから」 「くっそー、わたしだって成長してんだぞー!」 律は案の定スーツ姿だったけれど、 カチューシャを外し、髪は下ろされていた。 「律がいるってことは、澪も一緒に来てるでしょ?」 「ああ。ほら、あそこに」 指された方向を見ると、華やかな振袖によく似合う、 落ち着いた雰囲気をもった澪が、わたしの知らない人となにか話している。 中学時代の友人だと、律は話した。 成人式は自分の住所を基準にして会場を振り分けられる。 つまり、高校時代の友人とはあまり会うことがなく、 小中学校の友人との再会が自然と多くなる。 小中学校の友人は、高校に入ってめっきり会わなくなった人も多く、 懐かしさもひとしおだろう。 一方で律や澪とは高校で会った友人のため、懐かしさはそう大きくない。 大学に入っても一緒のお互いにとっては、尚更のことだと思う。 そして、わたしにも恐らく大きな懐かしさは感じないだろう友人が、 ここに来ていることも推測できていた。 「あぁ! 和ちゃんにりっちゃん!」 ほら来た。抱き付かれる直前に、頭を押さえて制止させた。 「はいはい、せっかくの晴れ着が崩れるでしょう」 「ぐむむむ……」 「はは、この扱い方も変わってないな。そういえば和は留学したんだって?」 「ええ、半年だけね」 「酷いんだよー、わたしに相談の一つもなしに行っちゃうんだもんー」 この子の家を訪れた、あの日を思い出す。 留学をするか決断しきれず、心の中を右往左往していた時期だった。 そんな時、ふとしたことでこの子のお母さんに家へ呼ばれ、 この子に久しぶりに会って、勇気づけられた。 本人に自覚はないみたいだけれど、本当に助けられたと思ってる。 ただ、その悩みがとても大きかったことと、 まさかこの子と二人きりで対面することになるなんて思わなかったこととで、 あの時のことを聞き出すことは出来なかったのだ。 口を尖らせているこの子――唯を見る。 今、唯は隣にいる。 いつも通りの唯が。―― ‐6‐ ――服以外にも色々見ていこうと、デパートに入る。 お金がないと言ったばかりのはずだったこの後輩は、 遠慮一つしないでそこかしこを次々と見て回る。 見たことのあるような英語の文字列を視界の隅に捉えながら、 ここ割とお値段高めのブランドよね、などとモヤモヤ考えていた。 「いつかこんなの来て、街中を歩いてみたいですー!」 「したり顔してるあなたの顔が思い浮かぶわ」 「あ、わかります」 「本人が言ってどうするの」 後輩は照れ笑いを浮かべ、頭の後ろを掻いた。 「あ、これ和さんに似合ってるかも」 「……そうかしら」 「普段の和さんとはイメージ変わりますけど、似合いますよー。 もう少し髪伸ばしたら、さらに似合うと思いますけど」 わたしは肩にも届かない自分の髪に指を通した。 無抵抗に指が髪の間を通り、そしてすぐにするりと抜けた。 少しずれてしまった眼鏡の位置を直した。 「髪は伸ばさないんですか?」 「そうね。この長さだと楽だし、それに」 「それに?」 「ずっと昔からこういう髪型だったから」 なら、余計に変えてみるのもいいと思います。 後輩はわたしと、その服とを並べてまじまじ見ながら、そう言った。 ‐7‐ 特に理由もなくインテリアショップに入っていった。 入るや否や商品に手を伸ばす後輩は、 こんな柔らかいソファがあれば、ベッドがあれば、 もう贅沢は言わないからクッションでもあれば、 すぐに暮らしは変わるんだと、しきりに熱弁していた。 買えばいいのに、と言うとお金がないと言う。 わたしの部屋には座椅子が一つある。 実家から持ってきたもので、それだけ長い年数使っているのだから、 当然のようにオンボロである。 「買い替えればいいじゃないですか」 「物は大切にするものよ。使えるうちは使っておくの」 「これはこれ、それはそれです。変えた方が結果的に経済的だった、なんてこともありますし」 「それ実体験?」 「……つい一ヶ月前に修理に出した掃除機が、再び故障しました」 「なるほどね」 買い替えの時期を見極める。それは少し苦手かもしれない。 後輩が、なら小さなものから新しくするのはどうでしょう、と言ってきたので、 小物売り場を見ることにした。 部屋の中に緑を増やす模造の草花。 適当なものをしまうのに丁度いい小柄で可愛らしいカゴ。 落ち着きのある橙色を含んだランプ。 心安らぐ香りのアロマオイルと、ディフューザー。 「へえ……」 意外なことに、初めは小さなことから始めようと思っていたそれは、 いつの間にやら部屋全体の雰囲気を変えようという段階まで進んでいた。 「ノリノリになってきましたね?」 「見るだけだから」 そうは言っても、頭の中の想像を止めることは出来ない。 本当に実行してしまおうかしら、と考えるぐらいには進んでいた。 お金に余裕が出来たら、あるいは実現できるかもしれない、 そんなことを思っていたところに、あるものがわたしの目を引きつけた。 「でも、そうね。これ買おうかしら」 「コルクボードですか?」 「家にあるのは一杯になっちゃったから」 「ははあ、なるほど……で、その家にあるものには、 どんな写真を貼ってあるんです?」 「学生時代の写真がほとんどね。風景とか、友達との写真とか」 「えー、彼氏とかの写真じゃないんですかー?」 「いないわよ、そんなの。できたこともないし」 会話が途切れる。首を回すと、後輩は目を丸くしていた。 「い、意外です。和さんって、こんなに綺麗で、仕事もできるのに」 「ありがと」 「これだけ揃っていると、高嶺の花ってことで手を出しにくいとか……?」 「勝手に想像膨らまされると困るんだけど」 「あ、和さんって女子高だったんですよね。 あれですか、和さんってボーイッシュでしたし、モテました?」 「モテちゃいないわ。友達に、そういうのが一人いたけれど」 「うはぁ~、やっぱいるとこにはいるんですね~。 でもその人がいなければ、和さんがそのポジションだったのかもしれませんね!」 わたしは苦笑いをすることしかできなかった。 つくづく遠慮のない子ね、と心の中で呟いた。―― ‐3‐ ――唯たちの大学では今日、学園祭が行われている。 大学の学園祭は、高校までのものとは比べ物にならないほどの規模で、 一つ一つの質も非常に高い。 三年生となったわたしや唯たちは、来年就職活動であくせくすることになる。 となれば今年に一番力が入っているわけで、わたしはそんな唯たちの演奏が聴きたく、 本人たちには伝えずここに来たのだった。 演奏までの時間はまだ少しある。 しばらく他の催し物を見て回ろうと思ったが、その矢先のことだった。 唯の姿を見つけた。 唯は誰かと一緒に歩いていた。 ショートカットで、後ろ姿は男性に見えなくもないが、 ちらりと見えた整った綺麗な顔立ちから、女性だとわかる。 その女性の腕に、唯が自分の腕を絡めた。 女性は迷惑そうに振り払おうとするものの、唯もなかなかしぶとい。 大学でも、唯は誰かに懐いていた。 わたしは、唯たちの圧倒的な演奏を客席から聴いて、それから、帰宅した。 唯がお父さんと同じような、海外出張の多い仕事に就いたと知ったのは、 もう唯が日本から出て行ったあとのことだった。―― ‐8‐ ――ウィンドウショッピングもそこそこに、 デパート近くにあったレストランへ足を運ぶ。 周りを見ると家族連れの人も多く、値段設定もやさしいお店だった。 向かい側の席では、後輩がメニューを広げて唸っている。 「目玉焼きとハンバーグの組み合わせって半端ないと思うんですよ。 誰なんでしょう、この組み合わせを考案した天才は……」 「そう。じゃあわたしペペロンチーノにするね」 後輩はハンバーグにすることまで決めたものの、 上にチーズを乗せるか目玉焼きを乗せるかで逡巡していた。 そういえば今朝の目玉焼き、トーストに乗せて食べるのも良かったかもしれない。 後輩は首をあっちへ捻り、こっちへ捻りを繰り返し、 また随分と時間をかけてから、メニューの一ヶ所を勢いよく指さした。 「決めました、目玉焼きにします!」 「店員呼ぶわね」 注文を店員に伝えてから、新しいお冷も一緒に頼む。 既にグラスの水は半分以下になっていた。 「和さんはそのコルクボードに、なに貼るんですか?」 「そうね……これから写真を撮る機会があれば、それを貼るでしょうね」 「じゃあここで一枚撮っときます?」 「そんな程度のことで貼ってたら、あっという間に埋まっちゃうわよ」 「地味にキツイこと言いますよね、和さんって……」 自覚はないのだけれど。 「それにしてもここから始まるんですね」 「なにが?」 「和さんの部屋、劇的ビフォーアフターがですよ」 頭の中で、例の曲が流れ始める。 「そこまでのものじゃないけれど、そうね。ちょっとずつ変えなくちゃね」 「和さんって、髪型はそうですけど、私服もあんまり変えない人ですか?」 「さすがに高校時代のものは着ていないけれど、趣味はそう変わってないわ」 「ほうほう。眼鏡も変わってないですしねー」 「一応いくつか持ってるのよ。これをメインで使ってるだけで」 「失礼いたします」 そこにピッチャーを持った店員が現れた。わたしのグラスに水が注がれる。 まだ半分以上残っていた後輩のグラスにも、同じように水が満たされる。 グラスを傾ける。中の氷がかちゃりと鳴いた。 冬本番間近とはいえ、ぬるい水よりは冷たい水がおいしい。 静かにそれを口に近づけ、喉を潤した。 喉をすっと通り抜ける冷たさが心地よい。 頭もじわりと冷えていくようだ。 その頭で、ふと先程の会話を思い出す。 「……待って。あなた、わたしの高校時代をどうして知ってるの?」 「あっ」 「眼鏡のことは一つも話してないはずだけど?」 「……あちゃー」 後輩は頭を掻きながら、困ったような笑みを作っていた。 私服のこと、髪型のことは言ったものの、眼鏡のことは一つも言っていない。 「いやまあ最後まで隠すつもりはなかったんですよ。 ほんと、どこまでバレないかなーって遊んでたっていうか」 「あなたも桜高の生徒だったってこと?」 「はい。和さんの、一つ下の学年でした」 初耳のことだった。 「今まで知らないフリをずっとしてたのね……」 「いえでも、私服とかは知りませんよ。 あと、会社に入りたての頃は全然気づきませんでしたし」 しばらく一緒に働いていて、わたしが桜高に通っていたことを知り、 最後はこの眼鏡と髪型で気がついたのだという。 「まあ、だからどうってわけじゃないけど。 よく今まで隠し通せたものね」 「ですねえ。まあわたしも、なんかの式とかで、前に立っていた和さんを見たぐらいです。 気づかれなくても無理はないですね」 しばらくして、それぞれ注文した料理がテーブルに運ばれる。 後輩はこういう性格をしていながらも、 意外とナイフとフォークを器用に扱い、ハンバーグを切っていた。 「そういえば和さんって、軽音部のあの方と仲がいいんですか?」 「軽音部の子たちとは友達だったけど、誰のこと?」 「ほら、演奏の合間のトークで無茶ぶりしまくってた人ですよ」 唯のことだ。 「ああ……そうね、結構仲良かったわよ」 「ですよね。なんか、たまにあの人が和さんに引っ付いてるとこ見ましたもん」 「あの子は誰にでも引っ付く子よ」 「なるほど。わたしもよく引っ付いてた人だったんですよー」 「あなたが?」 「特定の先輩だけでしたけど」 一口大に切ったハンバーグを、 とろっと流れ出ている目玉焼きの黄身につけて、口に運ぶ。 後輩は目を瞑り、しきりに頷いた。 「やはりエッグハンバーグにして正解でした」 「それで、その先輩とは今も会ってるの?」 「あ、はい。今でも仲良くしてもらってます。 初めは随分と迷惑がられましたが、先輩が三年生のときの学祭で、 思い切って気持ちを全部ぶつけてみたんです」 「それで上手くいった、ってことね」 「そういうことですね」 この子は上手くいった。でも、わたしはわからない。 不意にそんな言葉がわたしの脳裏に浮かび、ぐるぐると渦を巻き始めた。 わたしはわからない、とはなんだ。 上手くいかないかもしれない、ということだ。 なにが上手くいかない、というのか。 それは、あの日を境に知ろうとしたことだ。 機会なら何度もあった。それが全て流れてしまった。 だからわたしはあの日のままでいながら、 実は少しだけでも変わってしまったソレに接しながら、 そのズレに長い年月悩まされていた。 悩みは年月で薄くなり、溶けてなくなる。 しかし不意の出来事でまた凝固し、こうして眼前に表出する。 目の前の後輩を見る。珍しく、ちょっと自己嫌悪の感情を覚えた。 「でもね、唯はもう日本にいないの」 「あ、唯っていうんですか、あの人。ライブの紹介で言ってましたっけ。 でも日本にいないっていうのは、どういう……?」 「海外出張の多い仕事に就いたみたいでね。 あの子、親もそうだったから、影響されたのかしら」 「へえ。なんだかカッコいいですね。できる大人、ってやつでしょうか!」 胸の奥が、軋む音が聞こえる。 少しのズレは、もう、決定的なズレだった。―― 2
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憂「あったかいうちにどうぞ」 さわ子「そうね」 さわ子「おいしいわ~」 憂「ありがとうございます」 唯「憂の料理はほんとにおいしいんだよ!」 さわ子「今までも何回かご馳走になってるけど、やっぱり憂ちゃんの料理は最高ね」 憂「そんな、大したことないですよ」 さわ子「一人暮らしだと食生活乱れちゃうのよね~」 憂「大変なんですね」 さわ子「まあね」 唯「大人って大変なんだね」 さわ子「憂ちゃんは大丈夫だけど唯ちゃんは大人になるの苦労しそうね」 唯「そうかな?」 憂「お姉ちゃんはやる時はやる子ですから」 唯「そうだよね、私頑張るよ!」 さわ子「憂ちゃんお母さんみたいね」 憂「先生は過大評価しすぎですよ」 憂「私だってまだまだ子供です」 さわ子「自分の事を子供だと思えるのは大人の証拠よ」 唯「子供が大人?大人が子供?なんだかよく分かんないや」 さわ子「唯ちゃんはまだそんな感じでいいと思うわ」 ――― 唯「おいしかった~」 さわ子「ご馳走様でした」 憂「おそまつさまでした」 唯「さわちゃん次は何して遊ぶ?」 さわ子「勉強しなさい」 唯「え~」 さわ子「え~じゃないの、私もあんまりお邪魔してるわけにはいかないもの」 唯「なんで?」 さわ子「仕事よ仕事」 唯「ふ~ん、忙しいんだねさわちゃん」 さわ子「そうよ、教師がこんなに忙しいとは思わなかったわ」 唯「じゃあもう帰っちゃうの?」 さわ子「そうね、ぼちぼち」 唯「つまんな~い」 憂「お姉ちゃん無理言わないの、先生にも都合があるんだよ」 唯「そうなのか~」 さわ子「私だって本音を言えば遊びたいわよ」 唯「じゃあいいじゃん」 さわ子「やらなきゃいけない事をほったらかしには出来ないの」 唯「大人だから?」 さわ子「そ、大人だから」 唯「そっか~・・・」 さわ子「唯ちゃんは勉強頑張って大学に入って」 唯「うん」 さわ子「それで大人になれば今の私の気持ちが分かる時が来るわ」 唯「そうかな」 さわ子「そうよ」 憂「ほらお姉ちゃん、先生を困らせちゃ駄目だよ」 唯「はーい」 さわ子「じゃあ帰るわね」 憂「はい」 唯「またね」 さわ子「ちゃんと勉強するのよ」 唯「分かってるよ」 さわ子「もう受験まで何日も無いんだから」 唯「はいはい」 憂「お姉ちゃんの受験日は・・・」 唯「確かカレンダーにマル付けてたような」 唯「えっと・・・」 唯「今日は1月31日だから」 さわ子(1月31日?) さわ子(あれ?もしかして今日って) 唯「あ!今日さわちゃんの誕生日!」 さわ子「えっ」 唯「朝からなんか引っかかってたんだよね、そっか誕生日か!」 さわ子「え?なんで唯ちゃんが知ってるの?」 唯「確か前に誰かに聞いたんだよ」 さわ子「あー私も前に誰かに聞かれて教えたような」 唯「それで何となく覚えてたんだけど、当日になって忘れちゃったんだね」 さわ子「そっか今日私誕生日だったんだ」 憂「先生誕生日だったんですか、おめでとうございます!」 唯「おめでとうさわちゃん!」 さわ子「あはは、ありがと」 唯「それで何歳に」ムギュ 唯「んーんー」 憂「あはは」 さわ子「・・・」 さわ子「ありがと、唯ちゃん憂ちゃん」 さわ子「それじゃ今度こそ帰るわ」 唯「うん」 憂「またいらしてください」 さわ子「ええ、ごちそうさま」 憂「はい」 さわ子「それじゃあね」ガチャ 唯「ばいばーい」 憂「さようならー」 さわ子(誕生日・・・か) さわ子(誰かに誕生日を祝ってもらうなんて久しぶりだったわね) さわ子(この歳になると誕生日とかどうでもよくなってきて) さわ子(忘れることも多くなってきた) さわ子(自分の年齢もぱっと出てこないもの) さわ子(・・・そっか、今日は私の誕生日なんだ) さわ子(昔は誕生日パーティーとかやったりして楽しかったな) さわ子(もう大人になっちゃったんだ、私) さわ子(・・・) さわ子(でも) さわ子(なんだか今年の誕生日は楽しかったわ) さわ子(まさか教え子に祝ってもらう事になるなんてね) さわ子(・・・素敵な誕生日プレゼントじゃないの) さわ子(大人になって、昔の事を思い出して寂しくなったりもするけど) さわ子(大人だから感じる事の出来る気持ちもあるのね) さわ子(私は幸せ者だわ) さわ子(唯ちゃん達だけじゃなく、クラスみんないい子で) さわ子(こんなにいい子たちに囲まれて仕事出来るなんて) さわ子(・・・) さわ子(ありがとう、みんな) さわ子(ハッピーバースデー私) さわ子「よーし、明日からまた頑張ろ!」 さわ子「あ、せっかくだから隣の神社でお願いごとして行こうかな」 さわ子「何お願いしよう」 さわ子「えーっと」 さわ子「彼氏が欲しいです」 さわ子「なんちゃって、今のは無しでお願いしますね」 さわ子「お賽銭は・・・」 さわ子「あら、一万円札しか無いわ」 さわ子「・・・ま、いっか!」ヒョイ さわ子「あの子たちが全員志望校に合格しますように!」パンパン さわ子「一万円入れたんだから絶対叶えてよね神様!」 さわ子「駄目だったら承知しないから!」 さわ子「・・・さてと」 さわ子「今度こそ帰ろ」 翌朝 さわ子「おはようございます」 掘込「おはようございます、おや?」 さわ子「何か?」 掘込「教師の貫禄が出てきたな」 さわ子「えっ」 掘込「ま、まだ学生みたいな顔だが」 さわ子(嬉しいような悲しいような) 掘込「しっかりやれよ」 さわ子「・・・はい、ありがとうございます」 教室 和「登校する子も大分減ってきたわね」 風子「そうだね」 唯「和ちゃん風子ちゃんおはよー」ガラッ 和「おはよう、唯」 風子「おはよう」 唯「あのね、昨日さ」 和「あ、もう席について」 唯「えー」 和「ギリギリに来るから」 唯「そうだけどさー」 さわ子「みんなおはよう」ガラッ 唯「おはよー」 さわ子「ほら席について」 唯「はーい」 さわ子(さて、今日も頑張ろ!) 和「起立、礼、着席」ガタガタ さわ子「それじゃホームルームを始めます」 おしまい 戻る
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